自律神経失調症を整体で整える
自律神経失調症とはストレスなどの影響で交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、身体に様々なトラブルが起こる症状です
代表的な症状には、冷え・頻尿・動悸・だるさ・イライラ・便秘・めまい・頭痛などがあります
これらの不調は、身体の過緊張(身体のこわばり)を取り除き、自律神経バランスを整える事により快癒します
しかし、一度症状が出だすとなかなかご自身の努力だけでは身体の過緊張を取り除き、自律神経バランスを整えることはむずかしいものです
病院に行くと様々なお薬による治療が行われますが、どれも対処療法であるばかりでなく、ご自身で身体をコントロールする力をさらに悪化し慢性化してしまいます
なので、まずは身体の過緊張を取り除くことが重要です
そして、自律神経の働きを整えた後に、食事や生活習慣の見直しによりご自身で自律神経バランスを保持できるようなお身体を作って行く事がだいじです
当整体院では、自律神経の不調でお困りのあなたをトータルにサポートいたします
自律神経の不調を和らげる為に「ゆるむ」が提供するもの
全身の筋肉・皮膚・腸をゆるめることにより、血流とリンパの流れを促進させ、乱れた自律神経を整えます
また、施術中に脳内からセロトニンやアルファー波が分泌・放出されて、自律神経の不調原因であるストレスを和らげます
これらにより、身体のホメオスタシス(恒常性)を整えて、あなたの不調をやわらげます
また、食事、生活習慣・身体の使い方・呼吸の仕方など自律神経の不調を和らげるヒントをお伝えして、あなたのQOL(クオリティーオブライフ・生活の質)の向上をお手伝いいたします
さらに、自律神経の不調原因であるストレス源の特定とストレス源の排除に取組む手立てをご一緒に考察し、アドバイスさせて頂きます
自律神経失調症全般及び対策を詳しく知りたい方は以下をご覧ください
自律神経失調症とは?
自律神経とは身体の機能を自動的にコントロールする神経です
とてもデリケートに作用する事で身体のホメオスタシス(恒常性)を保っています
たとえば、暑ければ発汗を促し寒ければ毛穴を閉じるとか、緊張すると心拍数が上がりリラックスすると心拍数が下がるといった具合です
とてもデリケートに作用するが故に、直ぐにバランスを崩してしまいます
健康であれば崩れた自律神経バランスは、自然に解消されて整います
しかし、肉体疲労・ストレス・生活習慣の乱れなどの要因で、自律神経バランスが乱れたままになってしまい、様々な不調を発症した状態が自律神経失調症です
自律神経は身体のホメオスタシス(恒常性)を司っている為に、人体のあらゆる器官・臓器に関わりがあります
したがって、自律神経のバランスが崩れると、あらゆる器官・臓器が不調を来たします
これが、自律神経失調症の症状を特定しにくくしています
そもそも、自律神経失調症とは正式な病名ではありません
日本心身医学会では、自律神経失調症を次の様に暫定的に定義しています
「種々の自律神経の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」
つまり、自律神経が関係する不快な症状があり、検査をしても良く解らない症状の総称と言う事です
自律神経失調症の症状は多様である為、特定のものを他の病名で区分する事もあります
「過敏性腸症候群」「胃・十二指腸潰瘍」「偏頭痛」「メニエール病」「過喚起症候群」「気管支喘息」「不整脈」などの内、ストレスに起因する場合は自律神経失調症であると言えます
また、「うつ」「パニック」「強迫性障害」なども自律神経が深く関係していると言われています
同じ様な不調がずっと続く人、一進一退を繰り返す人、複数の症状に悩まされる人など、個人差が大きいのも特徴です
症状の出方
頭痛と腹痛、動悸と頻尿など、関連性のない症状が連続的、または同時にあらわれる
不調に対応する処方薬で一時的に症状は治まるものの、薬の服用をやめるとまたぶり返す
検査をしてもどこにも異常が見当たらないのに不調が続く
こんな症状の出方は自律神経失調症の可能性があります
自律神経失調症チェックリスト
※該当する内容が一般的な自律神経失調症の兆候です
☑ 頭痛に悩まされる
☑ イライラする
☑ 寝つきが悪い(眠れない)
☑ 朝起きるのがつらい
☑ 耳鳴りがする
☑ 立ちくらみやめまいがある
☑ 休養しても疲れが取れない
☑ いつもだるい
☑ 息苦しさや息切れが気になる
☑ 動悸や不整脈が気になる
☑ 胸が締めつけられるように感じる
☑ 食欲が無くなる事がよくある
☑ よく胃の具合が悪くなる
☑ 身体のこりや痛みが気になる
☑ 下痢や便秘を繰り返す
☑ 手足が冷える
☑ 手足が重い
☑ 皮膚がすぐに赤くなったりかゆくなったりする
☑ 緊張すると手が震える
☑ 緊張すると汗をかく
☑ 集中出来ない
☑ よくミスをする
自律神経失調症の主な症状
部位別症状
頭:頭痛・頭重・めまい
目:疲れ目・涙目・目の渇き・目が開きづらい
耳:耳鳴り・耳の閉塞感
口:口内の感覚異常・味覚異常・顎関節の違和感
のど:異物感・閉そく感・圧迫感・イガイガ感
呼吸器:咳・息苦しさ・酸欠感・息のつまり
心臓・血管系:動悸・息切れ・胸の圧迫感・痛み・血圧の変動
消化器:吐き気・胃の不快感・腹部膨満感・腹鳴・食道のつかえ・便秘・下痢
生殖器(男性):勃起不全・早漏・射精不能
生殖器(女性):月経不順・月経異常・外陰部のかゆみ
泌尿器:頻尿・残尿感・排尿痛
手・腕:シビレ・痛み・力が入らない・むくみ
足:シビレ・痛み・冷え・ふらつき・むくみ
筋肉・関節:こり・張り・痛み
全身症状
不眠・疲労感・倦怠感・微熱・ほてり・冷え・めまい・立ちくらみ・ふらつき・食欲不振
精神症状
うつ・パニック・不安・恐怖心・イライラ・落ち込み・怒りっぽい・情緒不安定・無気力感・集中力低下・記憶力低下
自律神経失調症の原因は?
自律神経失調症の主な原因はストレスだと言われています
肉体的・精神的ストレスが交感神経を過度に緊張させて自律神経のバランスを崩した結果です
自律神経のバランスの乱れは多様ですが、その機序の一例は次のとおりです
ストレス→交感神経亢進→ストレスホルモン過剰→ホルモンバランスが乱れる→ホメオスタシス(身体の恒常性)の乱れ→様々な不調
ストレス→交感神経亢進→アドレナリン過剰→血管の収縮による血行障害→全身の器官が機能不全・筋肉の過緊張→様々な不調
ストレス→交感神経亢進→顆粒球増加→活性酸素の増加→様々な不調
この様に、自律神経の乱れは、あらゆる不調発生の基となっています
その自律神経を乱す元凶はストレスです
自律神経失調症はなおる?
医療機関では抗不安薬・抗うつ薬・自律神経調整薬・自律神経末梢作用薬・睡眠薬などが処方されますが、ホメオスタシス(身体の恒常性)の更なる悪化・薬物依存のリスクを抱えるだけではなく、あくまでも対処療法であるが故に、根本的な解決にはなりません
生活習慣の見直し・ストレス源の排除・自律訓練法などによる心と身体の強化・自然療法による身体のコンディショニングなどを複合して取組むのが最善です
自律神経失調症の具体的な対策は?
みだれた自律神経を整える為に、食事・睡眠・運動・などの生活習慣を見直す必要があります
食事について
自律神経の乱れにより内臓の機能が落ちています。消化吸収に優しい食事をすることにより、消化吸収に過度のエネルギーを消耗せずに、身体の修復にエネルギーが配分されます
消化吸収に優しくバランスのとれた食事として和食をおすすめします
自律神経の乱れに伴いホルモンバランスも乱れています。精神の安定に影響を及ぼすホルモンであるセロトニンの産生も落ちています。セロトニンの産生をサポートする食品の摂取をおすすめします。具体的にはセロトニンの基となるトリプトファンと言う物質を多く含む大豆製品の摂取をお勧めします
また、ホルモン産生に重要なビタミンB6の摂取の為に青魚やフルーツ類の摂取もおすすめします
身体にとってストレスとなる合成食品や高度に精製された砂糖・塩・小麦や刺激物である香辛料やコーヒーを控えめにしましょう
肝臓に負担のかかるお酒も控えめにしましょう
睡眠について
乱れた自律神経を安定させる為には、睡眠が重要です
睡眠には入眠直後のノンレム睡眠(脳が休む)とレム睡眠(身体が休んで脳が半覚醒)が交互に繰り返されます。この繰り返しにより、乱れた自律神経が安定します
特に、深夜0時前の入眠直後のノンレム睡眠時に身体を回復させる成長ホルモンが分泌されて睡眠の効果を助長します。早目の入眠が回復の要です
また、睡眠薬による入眠は脳の機能を停止した睡眠です。すなわちレム睡眠(身体が休んで脳が半覚醒)状態がありません。レム睡眠は記憶の固定化など脳の機能保持にとても重要です。睡眠薬の服薬を長期間行う事は脳の機能を阻害する事になりかねません
入眠にあたって注意する点は
①遅くまでテレビ・パソコン・スマホなど強い刺激を受けない
②カフェインやアルコールを摂取しない
③入眠時に胃を空っぽにする
④入眠直前に入浴しない(発汗により身体が冷えて逆効果)などです
運動について
乱れた自律神経を整える為には軽度の運動を積極的にする必要があります
低下する快ホルモン(セロトニン)の分泌や成長ホルモン(運動時は夜間の数十倍産生される)の分泌を促す為には、リズムを伴うやや筋肉に負荷のある運動が最適です
身近なものとしてウオーキングがおすすめです
軽めの筋トレなどが出来れば更に効果が期待出来ます
ストレスコントロールについて
ストレスはご自身の習慣でコントロールできます
ストレスは日常生活でどんどん溜っていきます
1時間に一回の休憩、1日一回のリラックスタイム、1週間に1回のストレス対策、1カ月に1回のリフレッシュ休暇など・・を 習慣化する事によりコントロール出来ます
そうして日々溜るストレスを減らす事が自律神経の安定の為にとても重要です
セロトニンについて
セロトニンは快ホルモンとか元気ホルモンと言われる精神の安定に重要なホルモンです。また、身体の痛みにも関係するホルモンです
セロトニンがしっかりと分泌されていれば多少のストレスに負けないしなやかな心と身体が作れます
セロトニンの分泌を心がけましょう
具体的には前出のトリプトファンやビタミンB6を摂取する為に、大豆や青魚などをしっかりと取りましょう
ストレス源の排除
食事・睡眠・運動などの生活習慣の見直しで多くのストレスを排除したり、ストレスコントロールを努力したり、ストレスに強いホルモン産生を促したりしてもまだストレスが過多ならば、環境を調整してストレス発生の根本を排除する必要があります
環境を調整するには、職場の理解・家族の理解・友人の理解などが必用でしょう
一番大事なのはストレスの発生現場に身を置かないと言う事です
職場がストレス源ならば転職を考えても良いでしょう。家族や友人がストレスならば、家族や友人と距離を置くのも大事です
ライフイベントストレス
ストレスはつらい苦しいことばかりではありません。ディズニーランドで1日遊んだ後のストレスは相当なものです。楽しい事にもストレスはあります
心身に影響を及ぼすのは過去1年間位のストレスの蓄積だと言われています
その中には、引越・転職・結婚・出産・旅行やクリスマス・正月などのイベントもストレスとなっています
ライフイベントストレスが多いなと思う場合は、少し時間を掛けてイベント事を減らしていく必要があります