加齢による筋肉の衰えをストップ!

猛暑の夏だからこそ、涼しい部屋で「1分間ジャンプ」が中高年にお勧めな理由

年齢を重ねるほど、速筋が衰えていきます・・・

今年の夏も、危険な暑さが続いています。
健康のために運動したくても、炎天下を歩いたり走ったりするのは熱中症のリスクが高く、無理は禁物です。
そのため、エアコンの効いた室内で過ごす時間が増え、運動不足を感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、この「夏の運動不足」が、年齢とともに衰えやすい筋肉をさらに弱らせてしまうことがあります。

そこでおすすめしたいのが、エアコンの効いた涼しい部屋で、その場でトントンと跳ぶ「1分間ジャンプ」です。

前回は、自律神経を整える方法としてご紹介しましたが、実はこの1分間ジャンプには、加齢とともに減少する「速筋(そっきん)」を効率よく刺激できるという大きなメリットがあります。

「毎日ウォーキングをしているから大丈夫。」
そう思っている方ほど知っていただきたい事実があります。

歩くことは健康にとても良い習慣です。
しかし、若々しい身体や転倒しにくい足腰を維持するために欠かせない速筋は、歩くだけでは十分に刺激することができません。

なぜ、たった1分間のジャンプが、将来の筋力や体力を守ることにつながるのでしょうか。

今回は、その理由を身体の仕組みから分かりやすく解説します。

加齢で真っ先に衰える「速筋」とは?

私たちの筋肉には、大きく分けて二つの種類があります。

遅筋(ちきん)

遅筋は、長時間動き続けることが得意な筋肉です。
歩く、立つ、姿勢を保つなど、日常生活のほとんどで活躍しています。
ウォーキングや軽い運動では主にこの遅筋が働きます。
比較的加齢の影響を受けにくい筋肉です。

速筋(そっきん)

速筋は、瞬発力やパワーを発揮する筋肉です。
階段を勢いよく上る。
椅子からサッと立ち上がる。
転びそうになった瞬間に足を踏み出す。
このような動きでは速筋が活躍しています。

さらに速筋は筋肉量が多く、基礎代謝を維持する役割も担っています。
引き締まった身体や若々しい体型を維持するためにも欠かせない筋肉です。

ところが、この速筋は加齢とともに真っ先に減少していくことが知られています。

速筋が減ると、身体はどう変わるのでしょうか

速筋が減ると、とっさの動きが遅くなります。
少しつまずいただけでも足が前に出ず、転倒しやすくなります。
階段を上ることが億劫になります。
疲れやすさも感じやすくなります。

さらに筋肉量が減ることで基礎代謝も低下します。
若い頃と同じ食事でも太りやすくなり、お腹周りにも脂肪が付きやすくなります。

年齢のせいだと思っていた変化の多くは、速筋の減少が関係しているのです。

なぜウォーキングでは速筋が鍛えられないのでしょうか

私たちの身体には、「できるだけ省エネで動こう」とする仕組みがあります。

軽い運動では、まず遅筋だけが働きます。
歩く程度の運動では遅筋だけで十分対応できるため、速筋はほとんど使われません。

ウォーキングは心肺機能や生活習慣病の予防にはとても優れた運動です。
しかし、速筋を維持するという点では刺激が不足しやすいのです。

そのため、毎日歩いていても、加齢とともに速筋は少しずつ減少してしまいます。

ジャンプは速筋を効率よく呼び覚ます運動です

ジャンプでは、自分の体重を重力に逆らって一瞬で持ち上げる必要があります。

この瞬間、身体には歩行よりも大きな力が必要になります。

脳は、
「遅筋だけでは足りない。」
と判断し、眠っていた速筋を一気に動員します。

つまりジャンプは、自分の体重そのものを負荷として利用できる、とても効率の良い筋力トレーニングなのです。

ジムへ行く必要もありません。
重いダンベルも必要ありません。

エアコンの効いた部屋で、1分間トントンと跳ぶだけで、加齢によって衰えやすい速筋へ十分な刺激を与えることができます。

速筋をより効果的に刺激するジャンプのコツ

床に触れる時間を短くする

着地したらすぐに跳び返します。

熱い床を踏んだようなイメージで、「ポンッ」と軽く跳ね返ることを意識しましょう。

この素早い切り返しが速筋を効率よく刺激します。

呼吸は止めない

息を止めず、自然な呼吸でテンポよく続けます。

1分続けるだけでも、太ももやふくらはぎが心地よく温かくなってくるはずです。

猛暑の夏はエアコンの部屋で行いましょう

筋肉を鍛えるために炎天下で運動する必要はありません。

夏は暑さそのものが身体へのストレスになります。

涼しい室内なら、熱中症の心配も少なく、安全に速筋を鍛えることができます。

10年後の身体は、今日の1分で変わります

加齢によって減っていく速筋は、歩くだけでは十分に維持することができません。

だからこそ、毎日たった1分でもジャンプを取り入れる価値があります。

特別な道具は必要ありません。
広い場所も必要ありません。

エアコンの効いた部屋で、その場で軽くトントンと跳ぶだけです。

その60秒が、転倒しにくい足腰をつくり、基礎代謝を守り、若々しい身体を維持する力になります。

未来の自分への健康貯金として。

今日からぜひ、「1分間ジャンプ」を習慣にしてみてください。