検査しても異常なし、でも続く「吐き気」の正体

~自律神経と「酸塩基平衡」の深い関係〜

当整体院の利用者様に、日常的に「吐き気」を訴える方が多数いらっしゃいます。
病院で検査をしても異常がないので、藁をもすがる思いで当整体院にお越しになられます。

原因が分からずに困っている方が多いので、いったい何が起こっているのかを紹介したいと思います。

この不快な「吐き気」の実態は、体内の「酸・アルカリの激しい揺らぎ(酸塩基平衡の乱れ)」と、それをコントロールする「自律神経(ホメオスターシス:生体恒常性)」の乱れが関係しています。

1. そもそも「酸塩基平衡(さんえんきへいこう)」とは?

私たちの身体は本来、血液や体液を「弱アルカリ性(pH 7.35〜7.45)」というごく狭い範囲に保つことで生命を維持しています。このバランスを保つ働きを「酸塩基平衡」と呼びます。

健康な状態であれば、体内で生み出された酸性物質は、肺(呼吸)や腎臓(排泄)、そして血流によって自動的に調整・処理されています。

しかし、この精密な調整システムに過度な負担がかかると、体は「酸性」と「アルカリ性」の間で激しく動揺し始めます。

2. バランスが崩れる4つの原因

日常の生活習慣や環境の影響により、酸塩基平衡に負担がかかりバランスが崩れる原因には次の4つがあります。

①ストレス(精神的・身体的)→酸化

強いストレスを受けると自律神経が乱れて交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪化します。結果として細胞で作られた乳酸などの酸性物質が組織に停滞します。

②疲労・運動不足 / 極端な過剰運動→酸化

蓄積した疲労や酸素不足のもとでの運動は、エネルギー代謝の過程で多量の酸を生み出し、疲労を慢性化させます。

③栄養不足・体の酸性化傾向を招く食品の過剰摂取→酸化

酸を中和するには各種ミネラルが必要ですが、精製糖質・ジャンクフード・加工肉・動物性タンパク質・清涼飲料水・アルコールなどを過剰に摂ると、体内で酸の生成量が急増し、処理が追いつかなくなります。

薬の影響→酸化

鎮痛剤、降圧剤、制酸剤、便秘薬、利尿薬などの腎機能に負担をかける成分は、体内の電解質バランスに影響を与えます。

3. つらい症状の実体は「酸とアルカリの激しい揺らぎ」

これらの原因が重なると、体内では以下のような「負の連鎖」が巻き起こり、パニックなどの原因になることもあります。

【自律神経の乱れ・血流障害・ストレス・偏った食事】
   ↓
【代謝性アシドーシス傾向】
細胞から出た乳酸などの酸が組織に停滞し、血液が酸性に傾きかける
   ↓
【脳の拒絶センター(嘔吐中枢)が反応】
強烈な「気持ち悪さ・吐き気・食欲不振」が発生!
   ↓
【焦った身体が息を過剰に吐き出す】
過換気・浅い呼吸
   ↓
【呼吸性アルカローシス傾向】
二酸化炭素を吐き出しすぎて、今度は一気にアルカリ性に傾く
   ↓
【パニック症状・手足の痺れ(テタニー)】
自律神経が暴走し、強い不安感や手足の痺れが発生!

このように、身体が「酸性」と「アルカリ性」の間で激しく振り子のように揺れ動くことで、自律神経がパニックを起こし、胃腸の麻痺や激しい吐き気、恐怖感を引き起こすことがあります。

4. 今日からご自身でできる3つのセルフケア

体内の調整機能をサポートし、日常でかかる酸の負荷を減らすために、まずご自身で取り組めるセルフケアをご紹介します。

①食習慣の見直し(バランスの調整)

アルカリ性傾向の食品をプラスする

野菜、海藻類、きのこ類、大豆製品、果物などを意識して摂り、酸の中和を助けるミネラルを補給しましょう。

酸性化を招く食品を減らす:

精製された砂糖、スナック菓子、清涼飲料水、お肉や加工食品の過剰摂取を控えましょう。

②深呼吸(肺からの排泄サポート)

体内の余分な酸(炭酸)の多くは呼吸によって排出されます。

「息をゆっくり吐きだす、そしてしっかり吸い込む深呼吸」を行いましょう。

二酸化炭素の排出を整えるとともに、副交感神経を優位にしてストレスを和らげます。

③こまめな水分補給と血流のケア

水分補給

酸性代謝物は「尿(腎臓)」から排泄されます。お水やノンカフェインのお茶をこまめに飲みましょう。

適度な運動

軽いウォーキングや運動で血流を促し、酸性代謝物の排出を促します。

5. 「自律神経整体 ゆるむ」の施術で整う理由

セルフケアと同時に、「自律神経整体 ゆるむ」の施術を受けることで、この悪循環を根本から断ち切ることができます。

当整体院の施術は、「自律神経系」と「血流」に直接働きかけ、身体が自らバランスを保つ力(ホメオスターシス:生体恒常性)を蘇らせます。

① 血流の根本改善 ➔ 停滞していた乳酸の「排出・再利用」を促進

施術によって全身の緊張が解け、毛細血流が活発化すると、細胞や細胞の周辺組織に溜まっていた乳酸が血液へスムーズに回収・排出されます。

さらに、全身へ巡った乳酸は肝臓や心筋などでエネルギーとして効率よく再利用(代謝)されるようになり、組織の酸性化(アシドーシス傾向)が速やかに解消されます。

② 内臓機能・胃腸の回復 ➔ 酸の排泄と代謝が正常化

自律神経のコントロール性が高まると、交感神経の過緊張で低下していた胃腸や腎臓の働きが本来の状態を取り戻します。

酸塩基平衡の最終調整を行う「腎臓」の排泄機能が上がることで、吐き気や食欲不振が根本から整っていきます。

③ 呼吸と自律神経の安定 ➔ ホメオスターシスの確立

酸の停滞が解消されて自律神経が整うことで、無意識の浅い呼吸や過換気が落ち着き、二酸化炭素の無駄な吐き出し(呼吸性アルカローシス)が緩和します。

当整体院が目指すゴール

当整体院の施術は、単に一時的に症状を抑えるものではありません。

目指しているのは、「自律神経系がしっかり働き、酸塩基平衡が乱れない身体(高いホメオスターシス能力)」を作り上げることです。

身体が自ら代謝と揺らぎを吸収できるようになれば、原因不明の気持ち悪さや吐き気、パニック症状に怯える必要はなくなります。

「自律神経整体 ゆるむ」で自律神経と血流の力を取り戻し、安心して過ごせる毎日を一緒につくっていきましょう。

自律神経整体ゆるむ 整体院長 須藤孝志