枕の高さや睡眠姿勢を工夫して眠りの質を改善する

筋肉の緊張・神経の流れ・血流・気道から考える睡眠姿勢について
はじめに
睡眠の質は「寝る時間」だけでなく、「眠っている間に首の筋肉・神経の流れ・血流・気道がどれだけ邪魔されていないか」で大きく変わります。
枕の高さと睡眠姿勢を整えると、夜間の無意識の緊張が減り、途中で目が覚めにくくなる方が少なくありません。
結論(先に要点)
枕と姿勢の工夫は、次の4点を満たすことが目的です。
①頸椎の生理弯曲を確保して筋肉の緊張を抑える
②神経の流れを妨げない
③血流を妨げない
④気道を確保する
①頸椎の生理弯曲を確保して筋肉の緊張を抑える
頸椎の生理弯曲とは、首の骨が本来持っている自然なカーブです。
これが崩れると、首・肩・あご周りの筋肉が夜間も働き続け、眠りが浅くなりやすくなります。
目指す形
仰向けで、首の前側(のど側)がつぶれず、首の後ろが過度に反らない状態です。
「顎が上がる」「顎が引けすぎる」のどちらも、首周りの緊張を作ります。
枕の高さの目安(仰向け)
・顎が少し引けて、呼吸が楽
・首の後ろに手を入れたとき、すき間が大きすぎない
・肩が前に巻き込まれず、胸が苦しくない
②神経の流れを妨げない
眠っている間の神経の圧迫は、しびれ感、違和感、寝返りの増加、途中覚醒につながりやすくなります。
特に首から腕へ向かう神経は、首・鎖骨周辺・脇の下で影響を受けやすい部位です。
避けたい状態
・肩がすくんだ姿勢で固定される
・腕を頭の上に上げたまま長時間寝てしまう
・横向きで肩が下になり、肩口が強く圧迫される
工夫のポイント
・横向きでは、上の腕を前に置けるよう抱き枕やクッションを使う
・肩が耳に近づく姿勢にならない枕高さにする
・寝返りがしやすい寝具(沈み込みすぎない)を選ぶ
③血流を妨げない
血流が妨げられると、冷え、むくみ、だるさ、朝の重さにつながりやすくなります。首・肩・腕だけでなく、横向きのときの下側の肩や股関節周りでも起こります。
避けたい状態
・横向きで下側の肩がつぶれ、腕がしびれる
・枕が高すぎて首の側面が強く圧迫される
・うつ伏せで首を大きくねじり、首の片側に負担が集中する
工夫のポイント
・横向きでは「肩幅の高さ」を枕で埋める(低いと首が曲がり、血流も圧迫されやすい)
・敷布団やマットレスが柔らかすぎる場合は、肩が沈みすぎて首が曲がりやすいので調整を検討する
・脚の血流が気になる方は、膝下に薄いクッションを入れて腰と下肢の緊張を逃がす
④気道を確保する
気道が狭くなると、いびき、口呼吸、息苦しさ、浅い睡眠につながりやすくなります。
枕が高すぎる、または顎が上がる姿勢は、気道の確保を邪魔しやすい代表例です。
避けたい状態
・仰向けで顎が上がり、のどが詰まる感じがある
・口が開きやすい
・横向きでも首が折れ、呼吸がしにくい
工夫のポイント
・仰向けは「顎が少し引けて呼吸が楽」を基準に微調整する
・口呼吸になりやすい方は、横向き寝を基本にして気道を確保する(抱き枕を併用すると安定しやすい)
・枕の前方(首側)を少し高め、後頭部側を少し低めにすると首のカーブが保ちやすい場合がある
実践 今夜からできる調整手順(失敗しにくい順)
1)タオルで高さを微調整する
・バスタオルを薄くたたみ、枕の下に入れて2〜5mm単位で調整する
・一気に高くしない(体は小さな差に反応します)
2)横向き用の補助を入れる
・抱き枕がなければ、クッションや丸めた毛布で代用する
・上の腕を前に預け、肩と首の緊張を減らす
3)うつ伏せは基本的に避ける
・首の回旋が大きくなり、神経・血流・気道の条件が崩れやすいためです
セルフチェック(寝具調整が必要な合図)
・朝、首や肩が重い
・寝返りが多い、途中で目が覚める
・仰向けで息が浅い、のどが詰まる感じがある
・横向きで下の腕がしびれる
・起床時に口が乾く、いびきが増えたと言われる
まとめ
枕と睡眠姿勢の工夫は、首の自然なカーブを守り、神経と血流を邪魔せず、気道を確保するための調整です。
4つの条件を満たす方向で寝具を整えると、夜間の無意識の緊張が減り、眠りの質が上がりやすくなります。
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