酸素不足ではない息苦しさの正体

酸素は足りているのに?

息苦しさがあると、多くの方は「酸素が足りないのではないか」と考えます。
一方で、検査で大きな異常が見つからず、血中酸素(SpO2)も保たれているのに、息苦しさが続く場合があります。

この記事では、そのような「酸素不足ではない息苦しさ」について、原因と対策を、できるだけ分かりやすく紹介します。

病院に行った方がい良いのは?

息苦しさの中には、早めの受診が必要な状態があります。

次の項目に当てはまる場合は、セルフケアより先に医療機関で評価を受けてください。

  • 安静でも息苦しさが強い、急に悪化した
  • 強い胸痛、冷汗、失神しそうな感じがある
  • 会話が続かないほど苦しい
  • ゼーゼーが明確、咳が続く、発熱がある
  • 横になると明確に悪化し、座ると楽な状態が続く
  • 足の強いむくみ、体重が短期間で増える

上記に当てはまらない場合、次に述べる「酸素不足ではない息苦しさ」が関係している可能性があります。

酸素不足ではない息苦しさとは?

酸素不足ではない息苦しさでは、血中酸素は保たれていることが多くあります。

※当整体院では、SpO2計で確認いたします。

それでも息苦しさが出る理由として、次の二点が関係している場合があります。

①呼吸が必要以上に増えて、血液中の二酸化炭素が減る
②不安や緊張などで、呼吸に過度に意識が向く

この二点がそろうと、呼吸が乱れやすくなります。

過換気(かかんき)とは何か

過換気(かかんき)や過呼吸は、精神的ストレスや不安、身体的疲労によって呼吸が浅く・速くなり、身体が必要とする以上に呼吸が増え、血液中の二酸化炭素が減る状態を指します。

二酸化炭素が減ると、血液はアルカリ側に傾きます。
これを呼吸性アルカローシスと言います。
この変化により、息苦しさを始め、様々な症状が発生します。

過換気で起きやすい症状

過換気では、息苦しさの他、次のような症状が見られます。

  • 息が足りない感じ、胸の圧迫感
  • ため息が増える、深呼吸を繰り返したくなる
  • 動悸
  • 手先や口周りのしびれ
  • ふらつき、ぼんやりする感じ
  • 焦り、緊張感

「吸っているのに苦しい」「深呼吸したくなる」という感覚は、過換気かもしれません。

過換気で息苦しくなる理由

二酸化炭素(Co2)は、炭酸です。
血液のpH(ペーハー/酸性・アルカリ性の性質)を一定に保つ働きがあります。
過換気で二酸化炭素が減ると、アルカローシス(血液がアルカリ性の傾く)がおこります。

二酸化炭素の減少とアルカローシスの反応

① しびれ、こわばり
血液がアルカリ側に傾くと、神経や筋肉が興奮しやすくなります。
その結果、手先や口周りのしびれ、筋肉のこわばりが出やすくなります。

② ふらつき
血液中の二酸化炭素が減ると、脳の血管が収縮し、脳の血流が減少し、ふらつきやすくなります。

③ 息苦しさが続きます
息苦しさがあると、胸の感覚や呼吸そのものが気になりやすくなります。
呼吸を意識で調整しようとすると、呼吸がさらに増える場合があります。
呼吸が増えると二酸化炭素がさらに減り、さらに息苦しい症状が続きやすくなります。

ノルアドレナリンの関与(就寝前に起きやすい)

不安や緊張が強いときは、交感神経の働きが強くなり、ノルアドレナリンが放出されます。
この状態では、次の変化が起きやすくなります。

  • 覚醒と警戒が強まり、身体の感覚に注意が向きやすい
  • 心拍が増え、動悸が出やすい
  • 筋緊張が増え、胸郭や首周りが硬くなりやすい

就寝前は静かで、身体の感覚に注意が向きやすい時間です。
そのため、呼吸に意識が向き、呼吸が増えてしまいがちです。

呼吸と体格の特徴が関係する場合

息苦しさを訴える方の中には、次の特徴が見られることがあります。

  • やせ型
  • 胸郭が細い
  • 呼吸時に胸郭が広がりにくい
  • 横隔膜の動きが小さい
  • 肩が上下する呼吸になる

このタイプの方は、肩、首の筋肉を使う呼吸になりやすく、呼吸の努力感が増えます。
努力感が増えると、呼吸回数が増える、深呼吸が増えるなどが起きやすくなります。
その結果、過換気になりやすいのです。

また、ベッドに入った姿勢では、肩・首の筋肉を使った呼吸に制限を受ける為、更に呼吸が浅くなり、息苦しさにつながることがあります。

自律神経との関係

胸郭の可動性が低い、横隔膜が硬い、首や肩がこる。
このような状態は、筋肉だけの問題ではなく、自律神経の働きが関係しています。
自律神経の緊張(交感神経や背側迷走神経が過剰に働いている)状態では、呼吸に関わる筋肉群がスムーズに動きません。
これが、呼吸し辛い原因になり得ます。

自分でできる対策(過換気を増やさない)

ここでは、就寝前に実施しやすく、安全性が高い方法を紹介します。

1 吸う量を増やし過ぎない

息苦しい時ほど深呼吸を繰り返すと、呼吸が増え、二酸化炭素が減りやすくなります。
狙いは、呼吸を小さくして整えることです。

方法
鼻から小さく吸う
口をすぼめて、細く吐く(換気に制限)
吐く時間を長くする(換気に制限)

2 姿勢を整える

仰向けで苦しい場合は、上体を少し起こす、横向きになるなど、呼吸が楽な姿勢を工夫してください。
枕は、高すぎず、低すぎず。気道をつぶさない事が大事です。

3 就寝前の刺激を減らす

強い光、遅い時間の仕事、考え事が続く状態は、交感神経の働きを強めやすくなります。
就寝前は、刺激を少しでも減らして下さい。

4 血糖が安定しやすい生活を意識する

栄養不足や食事量が少ない方では、夜間に血糖が不安定になり、交感神経の働きが強まりやすい場合があります。
夕食の量が少ない日、食事間隔が長い日ほど症状が出る場合は、食事内容と時間を整えて、血糖値のブレを減らす必要があります。

「自律神経整体ゆるむ」で出来る事

息苦しさが続く方は、呼吸が乱れやすい身体条件が存在する場合があります。
当整体院では、次の四つの方向で整えます。

1 自律神経バランスの安定化

自律神経バランスを整え、交感神経の働きをやわらげて、呼吸のし辛さにつながるアドレナリンの分泌を緩和します。

2 血流促進による呼吸努力感の軽減

身体全体への穏やか物理刺激で赤血球などの血液成分の凝集(かたより)を分散するとともに、毛細血管を広げて、末梢まで血液が届く状態をつくります。
これにより、細胞の隅々に酸素が届き、呼吸がしやすくなります。
巡りの促進は、呼吸の努力感が増えにくい身体条件を整えます。

3 血糖の安定化

夜間の血糖の不安定さは、交感神経の働きを強め、アドレナリンの分泌を促し、動悸や息苦しさにつながります。
食事の取り方を含め、血糖が安定しやすい生活条件をお伝えします。

4 胸郭・横隔膜・頸部・腹部の緊張緩和

胸郭が広がりにくい、横隔膜が動きにくい、肩が上下する呼吸になっている場合は、身体の緊張を緩め、呼吸しやすい状態へ整えます。
強く押す施術ではなく、微弱刺激で全身の緊張をゆるめます。

自律神経を整えて息苦しさを解消する

酸素不足ではない息苦しさは、呼吸が必要以上に増えて二酸化炭素が減ること、自律神経の緊張、胸郭や横隔膜の動きの小ささなどが関係しています。

呼吸を意識して吸おう吸おうと努力すると、呼吸が増え、二酸化炭素がさらに減る場合があります。
必要なのは、自律神経を整え、お身体の緊張をやわらげて呼吸が自然に行われる身体条件を作ることです。

「夜の息苦しさが続く方」「検査で大きな異常が見つからず不安が残る方」は、ご相談ください。
身体の状態を確認し、原因や改善の方向性を一緒に確認していきましょう。

自律神経整体ゆるむ
整体院長 須藤孝志

お知らせ

自律神経の乱れが息苦しさの背景には潜んでいます。
自律神経の乱れが気になる方は、下記ページをご覧ください。

自律神経タイプ診断とセルフケア
自律神経チェックリスト
症状別のページ
自律神経の乱れでお悩みだった方の声
不眠・睡眠障害でお悩みだった方の声

すぐに自律神経を整えたいと思われる方は、下記をご覧ください。

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施術体験は、しっかりと“あなた”のお話をお伺いし、総合調整(当整体院の標準的な施術)を実施いたします。

「話をしっかりと効いてもらって気持ちが楽になりました」


施術中は、
「ウトウトと眠たくなりました」
「とっても心地よかったです」
「強張った身体がやわらいでいくのが感じ取れました」


施術直後は、
「とても頭がスッキリしました」
「視界がクリアになって広がりました」
「身体が軽くなって、とっても楽です」
「手足がポカポカして全身が暖かくなりました」
「気持ち悪さがやわらいで、痛みもなくなりました」



施術日帰宅後は、
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