冬季に増える蕁麻疹と自律神経の関係

自律神経・季節要因・食事の影響を整理して蕁麻疹について考える
「毎年、冬になると皮膚湿疹や蕁麻疹が出てしまう」このようなご相談を受けることが少なくありません。
この時期に起こる蕁麻疹は単なる皮膚トラブルではなく自律神経の状態が深く関係しています。
今回は、蕁麻疹と自律神経の関係を軸に季節要因や食品との関係も含めて整理していきます。
蕁麻疹は「自律神経の緊張」が土台にある
蕁麻疹は、皮膚に突然赤みや盛り上がり、強いかゆみが出る反応です。
その背景には、自律神経の緊張状態が存在していることが少なくありません。
特に重要なのが、交感神経が過剰に働いている状態です。
交感神経が興奮すると、身体の中では次のような反応が起こります。
一つ目は、血中へのアドレナリン分泌です。
交感神経が興奮するとアドレナリンが分泌され、
アドレナリン受容体を持つ顆粒球が増えやすくなります。
顆粒球が増えると、炎症反応が強まり、
皮膚トラブルが起こりやすい土壌が作られます。
二つ目は、皮下へのアセチルコリン分泌です。
交感神経の興奮は、皮膚表面でのアセチルコリン分泌を促します。
アセチルコリンは、炎症やかゆみを強める方向に働くため、
蕁麻疹の症状を直接的に悪化させやすくなります。

この
交感神経の興奮
アドレナリンとアセチルコリンの分泌
この連鎖が、自律神経と蕁麻疹を結びつける中心的な仕組みです。
ヒスタミンが加わると症状は強くなりやすい
蕁麻疹をさらに助長する要因として、ヒスタミンがあります。
ヒスタミンは炎症性物質の一つで、
自律神経が過敏な状態では、皮膚反応を強めやすいとされています。
特に注意したいのが、食事から摂取されるヒスタミンです。
魚介類の中でも、
サバ、イワシ、アジ、マグロ、カツオ、サンマなどの赤身魚や青魚は、
ヒスタミンを多く含みやすい代表的な食品です。
これらは、鮮度が低下するとヒスタミンが急増しやすい特徴があります。
刺身、干物、加工品などは、体調やタイミングによって影響を受けやすくなります。
そのほか、
発酵食品や加工食肉にも、一定量のヒスタミンが含まれます。
野菜では、
トマト、ほうれん草、ナス、アボカドなどが、
体質や状態によって影響を受けることがあります。
嗜好品では、
アルコール、チョコレート、コーヒーなども注意が必要です。
特にアルコールは、
ヒスタミンを分解する酵素であるDAOの働きを抑えるため、
症状を悪化させやすい要因になります。
冬季に蕁麻疹が出やすい理由
冬季は、
寒さによる身体の緊張
生活リズムの乱れ
人付き合いや行事による心理的ストレス
飲酒や食事内容の変化
これらが同時に重なりやすい時期です。
自律神経が乱れやすい条件がそろった状態で、
ヒスタミンの影響を受けやすい食品やアルコールが加わることで、
蕁麻疹が表面化しやすくなります。
さらに、
乾燥による皮膚バリア機能の低下
汗腺からの炎症性物質の分泌
疲労の蓄積による肝臓のデトックス機能の低下
こうした遠因も重なり、症状を長引かせることがあります。
大切なのは「神経の緊張を緩める視点」
蕁麻疹対策というと、
食べ物を厳しく制限する方向に意識が向きがちですが、
過度に気にし過ぎると、かえってストレスが増えてしまいます。
大切なのは、
自律神経の緊張が強い時期だと自覚すること。
その上で、
ストレスが溜まっている時はアルコールを少し控える
体調が不安定な時は青魚を続けて摂らない
身体を冷やし過ぎない
睡眠を優先する
このような小さな調整を行うことが、結果的に症状の軽減につながります。
蕁麻疹は、身体からのサインとして現れていることも少なくありません。
皮膚だけを見るのではなく、
自律神経の状態を含めて全体を見直す視点が、回復への近道になります。
日々健やかに過ごすためにも、
身体の緊張を緩める意識を大切にしていきましょう。
自然無痛整体療法(自律神経整体)という選択肢
蕁麻疹が出ている時、
身体の中では「交感神経が緊張し続けている状態」が背景にあります。
交感神経の興奮によって、
アドレナリンやアセチルコリンの分泌が高まり、
炎症やかゆみが起こりやすい状態が維持されてしまいます。
このような場合、
皮膚だけに対処するのではなく、
交感神経の緊張そのものをやわらげていく視点が重要になります。
自然無痛整体療法(自律神経整体)は、
強い刺激や矯正を行わず、身体にやさしい微弱な刺激を用いて、
神経系に落ち着いた入力を与える整体です。
皮膚や筋膜、関節、内臓への穏やかな刺激は、
求心性神経を通じて脳に伝わり、
過剰に高ぶった交感神経の働きを鎮める方向に作用します。
その結果、
アドレナリンやアセチルコリンの過剰分泌が抑えられ、
炎症やかゆみが起こりにくい身体環境が整いやすくなります。
利用者様からは、
蕁麻疹が出にくくなった、
かゆみが早く引くようになった、
皮膚トラブルが長引かなくなった、
との声を頂いております。
蕁麻疹を皮膚だけの問題として捉えるのではなく、
自律神経を含めた身体全体のバランスとして整えていくことが、
回復を長引かせないための大切な視点です。
自律神経整体ゆるむ
整体院長 須藤孝志
施術体験のご案内
からだの痒みがやわらぐ感覚をまずはあなたの身体で確かめてください。
ご希望日のご予約をお取りいただける様調整いたします。
予約枠には限りがあります。思い立った今が試しどきです。
施術体験の詳細は下記バナーをクリックして「施術体験」のページをご確認ください

※既存の利用者様のセッション時間確保のため人数に制限を設けさせて頂いております




