脳と筋肉と姿勢のお話し

自然整体サロンゆるむ 院長 須藤です。

先日お客様からこんな事を聞かれました。

先生、私は腹筋が弱いから姿勢が悪いのでしょうか?と・・

どうしてそう思うのか聞くと・・どうやら、スポーツジムのインストラクターさんにそう言われたとか・・。

確かに、腹筋を鍛えることは良い事ですが・・と前提したうえで・・私はこうお応えしました。

そもそも、姿勢を保つ為の筋肉の神経伝達物質と運動をする為の筋肉の神経伝達物質は違うんですよと・・・。

姿勢を保つ神経伝達物質はセロトニンです。

運動の為の神経伝達物質はノルアドレナリンです。

一生懸命腹筋をしてもノルアドレナリン神経を刺激しているだけなので、姿勢が直接良くなるわけではありません。

じゃあどうしたらいいの??

はい、正しい姿勢・美しい姿勢を意識して保ってください。

一日1回よりも2回、2回よりも3回、3回よりも4回と意識して保ってください。

何回も何回も正しい姿勢・美しい姿勢を意識して、抗重力筋と言われる姿勢を保持する筋肉をセロトニン神経でコントロールする。

これで姿勢は良くなります。

なぜなら、姿勢は筋肉の癖として脳に記憶され定着化しているものだからです。

脳は安定性と可塑性という2大特性があります。急激な変化には対応しないけれど、少しずつなら変化するという性質です。

可塑性とは脳の記憶システムです。良い姿勢を少しずつインプットし続ける事・・すなわち意識し続けることで、セロトニン神経が正しい姿勢にかかわる筋肉に常時働くようになっていきます。

腹筋だけでは姿勢は良くならないというお話でした。

今日もお読みいただきありがとうございました。
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